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ロープのIdeonのレビュー・感想・評価

ロープ(1948年製作の映画)
3.5
 全寮制の名門大学を卒業したブランドンとフィリップは、優秀な人間は一般の法律を超越するという偏った考えに捉われ、友人のデビットを絞殺し完全犯罪を目論む。死体を納めた箱をテーブル代わりにしてパーティを行い、客に気付かれなければ成功だ。ところが、客として招いた寮長に悟られ、フィリップは取り乱してしまう…というお話。
 名匠ヒッチコック監督が舞台劇の雰囲気を出すために、1リール1カットという奇抜な方法で撮影したサスペンス映画。10分間の長回しをそのまま繋いだだけというから驚きだ。完全犯罪を目論む2人は実はゲイだという裏設定があり、寮長とも関係があるということらしいが、寮長に扮するのはハリウッドの良心ジェームス・スチュアートであり、その当時はタブーだったためスルーされたそうだ。しかし、そう言われると、主人公の2人はそんな雰囲気を醸し出しているような気がする。
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