LaserCats

ロープのLaserCatsのレビュー・感想・評価

ロープ(1948年製作の映画)
4.0
知的に優れている者は善悪正誤の道徳概念を超越しており、殺人の特権を持つのだ、と信じている主人公ですが、実際の事件に基づいているそうで怖いですね。そんな動機で芸術感覚で殺されるなんてたまったもんじゃない。ニーチェの超人思想の影響力怖いです。
舞台は遺体の残るアパートの中で、殺人の仕上げとして、被害者の家族や友人を招いてパーティーをする犯人の2人。完全犯罪にご満悦のブランドンと、荷担したものの動揺を隠せないフィリップの対照的な心理描写や、醸し出されるホモセクシュアル要素、効果的なカメラワークなど、色々面白かったです。あと予告編もいいですね。
ラストシーンが素晴らしすぎて、感動して涙出ました。
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