当時原水爆の実験とか核戦争の危険と隣り合わせだった背景で作られた映画。
35歳の三船敏郎が頑固おじいの役しててすごい
日本の鳥や獣が読んだらみんな日本から逃げ出すであろう『死の灰』という本、読んでみたい
「死ぬのはやむを得ん
だが殺されるのは嫌だ!」
「臆病者は震え上がってただただ目をつぶっとる」
「俺たちはどうなってもいいのかね」
ってずしーんとくるね
「自分達だけが助かろうとするわしの了見が間違っとった」
「水爆に対して絶対安全な場所なんて地球の上にありゃしませんよ」
「正気でいるつもりの自分が妙に不安になるんです
狂っているのはあの患者なのか
こんな時世に正気でいられる我々がおかしいのか」
「一個人の力じゃどうにもならない大きな問題と取っ組んでるんですからね」
なんかまじでよく思うんだけど、フードロスとか環境問題とかコロナとか一人一人のちり積もで問題になってることって、たかだか一人ががんばったところで何になるの?私自身結構ケチなのもあってゴミの分別とか資源なるべく使わないようにとかして気を遣ってはいるけど、これで大きな問題が解決できるとは思えないし、上の質問にはしっかりと答えられない。コロナで正直者とかまじめな人がバカを見てるわけだしなんだかなあ、、一人の力の限界をいいことに欲任せ、めんどくさがってる人たちをギャフンと言わせる説得方法はあるのかなー
ただこんなこと言ったら元も子もないけど私たちって存在自体が害だからね
あと、黒澤明が今のコロナの状態の中にいたらどんな映画作ってたのかなあ
社会派の映画は世間に対して抱いている心の中にあるイライラとかモヤモヤを気持ちよく皮肉ってくれるからおもしろい