佐藤克巳

生きものの記録の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

生きものの記録(1955年製作の映画)
3.5
鐵工所経営者三船敏郎の原水爆の恐怖は、当時で無くても理解できる。が、次男千秋実が言った様に彼一人ブラジルに行きたきゃ行けば良いし、工場を放火すれば従業員達の明日からの生活はどうなるぐらいは想像が付く筈だ。また、三船の正妻三好栄子と家族の他、妾二人、その子3人、の人間関係は必要なのか?特に、妾根岸明美の父上田吉二郎が不快だった。なお、作曲家早坂文雄最後の映画音楽の字幕が一番強烈で、同系作品では「ゴジラ」「世界大戦争」に遥かに見劣る黒澤明監督作品。
佐藤克巳

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