【急にバイオレンス】
散々な展開の締めくくり。
最後の〝The END〟のフォントもインパクトもタイミングもカラーも何もかも絶妙で大好きな作品。
タランティーノ監督お得意の「駄弁りシーン」がかなりの尺を占める今作において、一見すると退屈でストーリー展開との関連がほとんど無いように感じられる。
しかし〝駄弁り〟から、そのバックグラウンドが詳細に説明されることのないキャラクターの価値観や人となりが垣間見られます。
結果的にそれらがキャラクターへの愛着を育み、物語に深みを与えているように感じられました。
一人勝ちのキャラクターがいなくて、満遍なく痛々しい。
カート・ラッセルはもちろん、1組目のガールズたちの行く末は言うまでもないですが、2組目もあのラストの後始末のことを思うとなかなか気の毒です。(友達1人は実質人質だし。)
タランティーノ監督作品の、みんなでめちゃくちゃになっていく傾向、嫌いじゃないです。