このレビューはネタバレを含みます
非常に痛々しいな。
満たされない学生生活に、
自分が何者でもなく特別ではないことを
思い知って絶望する時ってあると思う。
「私のこと好き？私に恋人がいても？」
『むしろ先輩に恋人がいない方が不思議です。』
「それもそっか。」
『最低ですね。
そういうところ好きです。』
ってやりとり好きだった。
なんか意地張ってなくて格好つけてなくて
好きな人がやることがどんなにひどくても
嫌いになれない感じ。
永瀬廉のなんとも言えない良くも悪くも
感情が出ない表情いいな。
永瀬廉、バラエティ出てる時でも
楽しくないのか？こういう事苦手なのか？
って心配になるような顔をするんだけど
気づいたらケラケラ笑ってたり
突然表情コロコロ変わって
びっくりさせられる事があるから
もともと本人から出てる雰囲気なのかな。
安易に愛嬌振りまかないし
纏ってる空気がクールなんだけど
時たまマイペースに楽しんでる様子を
ランダムに見せてくれる。
それを見て勝手に安心する。
変にラブコメとか少女漫画の実写化の
ヒーローとか安易にしないでほしい。
こういうひねくれた青年とか
報われない切なさとか儚さとか
痛々しさを表現してほしい。
序盤、とりとめのない理論を振り翳して
教授に主張してた主人公が
好きな先輩に一生懸命になってる姿に
人間らしさが見えてよかった。
なにを伝えたいかわからないし
何を受け取ったかわからないけど
映像がエモくてよかった。
PVつくってる？
最後エライザちゃんがビルの窓際に立って
爆発する東京を見てるシーン
構図がめっちゃファイトクラブだった！
エンドロールなんでビリーなの？！
その辺の邦ロックバンドとか
それこそキンプリじゃないのがよかった。
