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デスプルーフ in グラインドハウスのmaiのレビュー・感想・評価

3.8
最高すぎませんか?!

全編やりたい放題だけど、凄いのはちゃんと映画として成立しているところです。
お得意のダラダラな会話劇はもちろん良いんだけれど、それに加えてラップダンスやカーアクションなどなど飽きさせない見せ場がちゃんとあるんです!
女性たちを物色しては殺すのを楽しみとしている元スタントマンの殺人鬼の話なのですが、とにかくその気持ち悪さと胡散臭さがピカイチすぎます。笑
前半は「デスプルーフ」という言葉が、この映画の中でどういう意味合いなのか?を紹介するため〜な構成で、後半はまさかの展開でした。前後編、設定は同じような感じだけれど、展開は異なるので…わたしは後半のカーアクションが最高に爽快感味わえて好きでした!
ダラダラな会話劇で繰り広げられるガールズトークしかり、カーアクションでの「ぶっ殺してやる」という根性然り…女性の図太さと勢いって、怖さ・無鉄砲さもありつつ無駄にカッコいいですね。笑

そして演出!
テープを継ぎ接ぎしたような、時代を感じさせる編集に、ダサさのギリギリを攻めた衣装や髪型と、逆にちょっといい女風な外観。まさに「どこかにいそう」な女の子たちが良かったです。美人すぎないのがいいのかもしれません。

とにかく、ラストの展開が最高すぎました。その部分のカーアクションだけでも、何回だって繰り返して見れるんじゃないか…くらいあります。そして、最終的にボッコボコにやられるシーンの軽快さと、終わったと思わせておいてもう一発食らわせるシーンと。爽快感に次ぐ爽快感で、そこまでのスタントマン・マイクへのフラストレーションが完璧に晴れました。笑

こんなにやりたい放題で、話も散漫(殺人鬼の話なのですが、全編にわたってガールズトークがかなりの幅を占めてます)なのに、ちゃんと面白いし、ちゃんと映画になってる…凄すぎるし、見てて楽しすぎました。

ただ若干気になったのは、他の映画よりも字幕のタイミングが若干遅めなのかな?というところです。慣れれば気にならないけれど、役者が喋り始めてから字幕が後追いで出てくる感じなので、冒頭はかなり違和感がありました。
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