幕のリア

世界大戦争の幕のリアのレビュー・感想・評価

世界大戦争(1961年製作の映画)
4.0
新文芸坐の宝田明映画祭。
本当は明日の「放浪記」を観たかったのだけれど、取引先接待により敢え無く断念。
とりあえず一本だけでもと期待薄で参戦。


戦後復興を成し遂げ活気に満ち溢れ、更なる発展に向かおうかという東京の光景で始まる。

フランキー堺、乙羽信子、美しすぎる星由里子、宝田明、笠智衆、白川由美らのヒューマンドラマパート。
山村聰総理を中心とした永田町会議パート。
各国のミサイル基地での作戦実行パート。
特技監督・円谷英二による陸海空特撮パート。
世界がどうにか均衡を保ちながら市井の人々の幸福に光を当てていく。
そう、恣意的に光が当てられる。

元寇による"てつはう"
広島長崎の原爆
ビキニ諸島での水爆実験

日本人にしか発信出来ない強烈なメッセージを世界中に届けたい。
祈りにも似た衝撃的な展開にエンディングのテロップは余計だったかもしれない。

2018劇場鑑賞42本目
幕のリア

幕のリア