けまろう

あなたは私の誇りのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

あなたは私の誇り(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

『きっと全て大丈夫』として長編特別編集版を鑑賞。病に侵されていくビルは死と対面し、より深い精神世界へと突き進んでいく。死は恐ろしいものではなく、死後もビルは生き残り、宇宙が終わるまで世界を永遠に見届けていく。死に向かっていくビルの首が取れて、まるで精子(おたまじゃくし)のようになって泳いでいく様は、即ちそのまま輪廻転生の概念を表しているのだろう。
その人類史的な描写は同時上映の『明日の世界』にも通じるものだ。ビルだけではなく、人類総じて永遠に生き続けていくその壮大さ。冒頭に流れるスメタナの交響詩『わご祖国』は、まさしくコスモポリタニズムを意識したものだろう。
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