北斎(緒形拳) 馬琴(西田敏行) お栄(田中裕子)お直(樋口可南子)
この4人の生き様をエロチックに、ユーモラスに生き生きと描いています。
2020年の「HOKUSAI」同様、葛飾北斎が行き詰まりを覚えて、一人放浪の旅に出てからのストーリーが俄然面白かった。
晩年、ボケ始めた北斎と馬琴の会話が抱腹絶倒です。そこにお栄とかが絡んできて しっとりもさせられました。
晩年の北斎、馬琴の肌のメイクが“カピカピ”で笑っちゃいました。
北斎は、あの時代で既に、人生100年時代を見据えていました。北斎とお栄は、言ってみれば“老老介護”状態だったのですね。
北斎の鬼気迫る執念と逆境を笑い飛ばすおおらかさがよく伝わってきた作品でした。