ソ連とドイツ（時期的にワイマール共和国期）合作の1927年3月かその前からの上海を映したサイレントドキュメンタリー。よくそんな場所撮影出来るの？と思う場所もある。
この映画後年音を追加したバージョンもないようなので、夜上海的なBGM流しながら見る。

ロシア語が分からないため字幕の説明関係なく、当時の上海の様々な階層の日常がとても興味深い。租界の外国人や中国人富裕層と対比される痩せっぽちのからだで肉体労働する者や、子どもたちが働く繊維工場、街中の大道芸（猿回しもある）を楽しむ子どももいる。
富裕層が繰り出す競馬場の跡地は以前訪れたから感慨深い。
イデオロギー戦略も当然ある作品だろうが、単純な楽しみ方も出来る。

上海と言えばブロードウェイマンションのある風景を思い出すが、1927年はまだ建設前だった。