ありんこ

カクレンボのありんこのネタバレレビュー・内容・結末

カクレンボ(2005年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

暗い夜、オ・ト・コ・ヨの文字を辿っていくと、御常夜様のお遊戯、カクレンボに参加できる。それは子どもだけが参加できるお遊戯。そしてそれはとても危険。鬼に連れていかれるという…


なんだこの作品は。
映像美、雰囲気、音楽が良すぎる。
ストーリーとしてはそれほど奇抜なものではないが、映像が素晴らしすぎてラストは鳥肌がたった。
ぜひ部屋を暗くしてみてほしい。

24分という時間でここまで完結させるとは。
映画ほどの時間あれば、深掘りできたのではないか。ストーリーに関して言えば、肉付けする前の柱となる中心線といった感じ。
中途半端に情報を出すより、何もかもがよくわからない程度に抑えたことが、良かった。
解析度をあげたい人は、ぜひ公式ホームページ、またはWikipediaへ。
https://www.cwfilms.jp/kakurenbo/
ホームページを読んで、そうだったのか〜と知識を補完した。Wikipediaはどうしてこんなに詳しく書いているんだ?!誰が編集してるんだ??

映像だけでももっともっと見たい。もっと変形してピカピカしてほしい。もっと街をゆっくり見たい!もっと見たい!!!!
見終わってすぐに2回目を見た作品はこれが初めてです。

ただ、冒頭、声がBGMに負けていて、ほとんど聞き取れない。世界観の説明、聞き取れなくても良いということなのか?



勝手な考察ですが…
・オトコヨ様1人につき、塔(塔を中心とした街?)が一つ。
・カクレンボをしていた街の中に何個も塔があるようには見えなかったので、オトコヨ様は塔を中心とした街をひとつ統べるのではないか。
・小さな塔と街から始め、捕まえるにつれ、塔も街もが大きく立派になる。
・鬼はオトコヨ様が作っていく(だから、紐で繋いだような形であったり、ガラクタの集まりのような造形?)
・仮面を引継ぐ時にその塔から、1人子どもを選んでもらうことができる。塔にも最低限1人の明かりが必要だから。今回ヒコラは、ボスと呼ばれた男の子を選んだ。(最後まだ低い塔のてっぺんで灯りにされているのは、仮面や包帯から見てボスと呼ばれていた子に見える)
・妹がいなくなってそれほど時間が経っていた(塔をあんなに大きくするまで)のかと思ったが、面をつけていたとしても姿を見た時に妹と確信できなったことから、年単位で時間が経っていてもおかしくないように思う。

・妹はオトコヨ様を引き継いでしまったが、その後妹やその街、塔はどうなってしまったのか?引き継いでしまった今、いずれその塔の灯が全部消える時が来るのではないか?