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プラダを着た悪魔のoden8のレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.1
"なぜ私のコーヒーがないの?彼女…死んだの?"by デビル ミランダ

"何百万人もが憧れる仕事だ"by イライアス=クラーク出版会長 ラヴィッツ氏

明日から逆に上司へ言ってやりたいセリフ第1位っ!!!デデンっ!!!
"氷河の流れみたいに遅いわね。鳥肌が立つわ。"by スッピンデビル ミランダ

仕事を休ん(仮病)で観るお仕事ムービーは最高でげすなぁ〜ん。この背徳感が堪らんですわん🙉💕www

仕事を続けていくうえで、重要な要素が全て詰まってるバイブルの様な作品ですわね。だけどこの作品すらも"今"となっては、些か旧約聖書なのかもしれないよね。

仕事に対する、それぞれの価値観。
デビルミランダの様に"ランウェイ"というプライドに見合った崇高なプライドを全うすること。
ナイジェルの様に、自分のセンスを自分の思った様に実現できる将来の為に今を泥水啜ってでも耐え忍ぶこと。彼が最高の№2なのよ。めっちゃ好きだわん。
エミリーの様に、仕事の内容はどうであれ自分の憧れる世界に見を浸らせていたいこと。意外と憎めへん。嫌いやけど、なんだかんだ手伝ってあげてまうよね。
アンドレアの様に、自分が本当に憧れる夢の為に、異業界でチャンスを芽吹かせることに邁進すること。ただただ応援してまうわん。
仕事単体で観ても、悩ましいのに。
人生には、プライベートという大きな生命維持装置が必要で。このバランス感覚は、非常に由々しき課題だよね。

僕が20代後半から30代前半でこの作品と出会っていれば、おそらく仕事に対して野心的に向き合おうとするエナジードリンクになってたんだろうなぁ。その反面。アラウンドフォーティの今の僕には、等身大の参考書の様な作品かもしれない。

本当にやりたかった仕事とは違うかもしれないけれど、仕事をしなければ生きていけない。仕事が全てではないけど、仕事も重要なファクターである。

アンドレアがハサウェイ嬢だから楽観的に観ていられるよね。結構な悲壮感満載な状況だけど。彼女の柔和で陽気なボジティブなオーラが、その状況の全てを相殺してもなおお釣りがくるものね。彼女なら何とかなりそうという安心感があるのよね。
そして、なんといっても華があり過ぎるのだよ。地味なお洋服に身を包んでても、お洒落感満載じゃねぇ〜かよっ!!
お話がブレちゃうじゃないのよん。ハサウェイ嬢のポテンシャルの高さを改めて垣間見せられたよね。

てかっ!?誰があんな悪魔と働くのに憧れんね〜んっ!!!あないなもんと一緒に仕事しようもんなら、エブリデイエブリタイム喧嘩なってまうわん。
ブランドや権力に造り上げられてしまう虚像ってホンマ恐怖だよね。
それがメリル・ストリープ様って…。厳つ過ぎたけど。終盤からは格好良く観えてきて心酔しそうになったもんね。
恐るべし仕事の悪魔の魅惑の力よね。

仕事の世界では、どんな形であれ…戦場に立ち続け生き残った者が称賛を獲られるのですわね。

悪魔が身に纏っていたもの
己が属するブランドに対する
プライドと責務

ハイブランドを着ても
満たされない心
ワタシがワタシでなければ
ブランドに価値はないの

戦場には
それぞれ戦場のルールと
戦い方がある
それを知らなければ
明日はこない

"仕事が上達するとみんなそうなる。全私生活が崩壊するよ。昇進の時期だ。"
by ナイジェル

"前任者の穴は大きいのよ。肝に銘じて。" by エミリー

"他人を不愉快にしないと満足しない女よ。なのにコツコツたちは尊敬してる。"
by NEXT"エミリー" アンドレア

Cast(役者·キャラ) 4.5
Story(物語) 3.5
Architecture(構成) 4
Picture(画) 4.5(衣装)
Acoustic (音) 4
24-21
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