仮

プラダを着た悪魔の仮のネタバレレビュー・内容・結末

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

https://note.com/kakkokari_note/n/n55fbcb59d8ce?magazine_key=ma89ad5b5b677
ここに書いたのと同じ

私はファッションにかなり疎く、服がお洒落とかは全く分からないのでその辺りの感想は控えさせてもらうが、映像の魅せ方とかはかなりお洒落で、通りでこの映画を好きな人が多いわけだ、という印象だった。服が好きな人とかめちゃくちゃ好きなんじゃないか?私はよく分からないけど......。

でも、この映画全体だと割と服が消費社会の象徴的なものになっていたというか、消費社会そのもののような扱いをされていた気がする。でも、まあ、ファッションってそういうところあると思う。ブランド品なんて、物ではなく記号を売っているようなものだし。

そういう意味だと、この映画は「消費社会からの脱出」を描いているのではないかと思っている。かといって、消費社会を鮮烈に批判しているわけでもく、ちゃんと服のことを好きな人が作っている映画という気もして、そこのバランス感覚は好きだったな。ブランドものの高い服とかをたくさん登場させる一方で、別にそれを良いものとして描いていないというか。むしろ、主人公にとっては必要のないものとして結論付けられている。途中までは私も結構キツイなと思って見ていたけど、この映画の結論は私にとって納得感のあるものだった。

途中まで、主人公の気持ちが全然理解できなくてしんどかったんだよな。中盤から、彼女がどんどん仕事に順応していく様子を描かれていくのだが、私には洗脳されていくようにしか見えなかったし、それが消費社会に呑み込まれていく感じがして見ていて少し恐ろしかった。しかも、それをコメディー風な軽いタッチで描くものだから、このまま進んでいたら私の中の評価は全然低かったと思う。このまま仕事場に順応していって、出世して成功!みたいな展開じゃなくて良かった。
仮