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日本やくざ伝 総長への道のmitakosamaのレビュー・感想・評価

日本やくざ伝 総長への道(1971年製作の映画)
2.7
東映YOUTUBEにて。名匠マキノ雅弘をもってしても、東映ヤクザ映画の末期だけありマンネリ感は否めないね。

物語は戦中の高崎から。健さんの義兄弟である若山富三郎が刃傷沙汰で逮捕。婚約者と決めた野川由美子を残し服役するが、ホントは野川由美子は健さんを思ってる。
そんな野川由美子だが権力争いに巻き込まれ、スケコマシを送り込まれ手篭めにされた上、駆け落ちさせられる。
この時代の女の人は理不尽な扱いを受けるのぅ。

スケコマシを追う健さんは大阪まで行き、そこでヤクザ一家同士の争いに巻き込まれる。
敵方となる悪どいドブ辰(エンタツ)の一家には鶴田浩二がいる。っていうかドブ辰って(笑)
野川由美子は死にスケコマシの件を片付けて、無法なドブ辰一家に健さん単身殴り込みだ!

先ずは翻弄される野川由美子だ。健さん・若山お兄ちゃん・スケコマシとの4角関係だもんな。

話はベタだしマンネリズムの極みだが、所々見られる掛け合いは楽しい。
電車内で健さんに付きまとう松方弘樹に対し「じゃあ飛び降りて死ねば良いじゃねーか」とか(笑)
玉川良三が電報で「背景、お元気でしょうか?…」など余計な挨拶を入れるとか(笑)
あとエンタツが子分の鶴田浩二には気を許し、首根っこを抱え笑っているのもワチャワチャして萌える。

細かいディティールは流石。でも作品は凡庸だな。
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