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エリ・エリ・レマ・サバクタニのimaponのレビュー・感想・評価

3.3
今年亡くなった青山真治作品は観た事無かった。嫌うわけでなくあくまで縁。その中で一番関心を持ってたのが本作でやっと観た。

発想の良い脚本。

何気なく見せるミズイとアスハラ二人のニコニコ顔が良い。

キャストでは特に浅野忠信(ミズイ)と宮崎あおい(ハナ)のビジュアルが圧倒的で、中原昌也(アスハラ)はズングリしてるが相棒としてはあれで良いか。岡田茉莉子の卓越した格も魅られるがブルジョア爺の筒井康隆先生があまりにも痛い。輪をかけて高圧的な探偵さん。

作品の性格上サウンドへの拘りも半端ない事は想像に難くないが家庭のTV音響では伝わらなかた。ノイズミュージックの不思議な圧倒的魅力が伝わらないのは残念。劇場爆音で観ればまた違うのかもしれないが、もう観てしまったので追悼などで劇場にかかっても再度足を運ぶ事は無さそう。
監督の他の作品には当たってみても良いと思った。

浅野忠信が廃材からホースを振り回して音を出すシーンでは「荒城の月」が脳内に流れてしまって難義した。
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