Jimmy

長崎の歌は忘れじのJimmyのレビュー・感想・評価

長崎の歌は忘れじ(1952年製作の映画)
3.5
この映画は京マチ子が主演、アーリントン・ロールマン、久我美子などが共演であり、「DVDパッケージの映画キャスト表記」に若尾文子の名前は無い。

それでも若尾文子のインタビュー記事で「本作に出演していること」を知ったからには観ないわけにいかず、DVD購入して鑑賞。

オープニング・クレジットでは最後の方に「松葉杖の少女…若尾文子」と文字はある。

そして、本作を観てみると、若尾文子は本当にチョイ役…(笑)
若尾さん出演シーンは5分ぐらい続いているが、そのうち若尾さんが映っているシーンは1分あるかないか程度…(^^;
まぁ、それでも映画に映っている若尾さんとしては一番若くて、恐らく18歳!
松葉杖をつきながら、15~16人の少女合唱隊のひとりとして歌う役。途中、久我美子と一緒に椅子に座るシーンもあり。
素朴な風貌の中に輝きあり。贔屓の目で見て…(笑)

さて、肝心の物語は、終戦直後の長崎を舞台に、長崎の原爆によって盲目となった女性=京マチ子と、彼女の夫が戦場で亡くなるのを見届けたアメリカ人=アーリントン・ロールマンの物語であるが、京マチ子は最初のうちは「自分の眼を見えなくしたのはアメリカ人だ」と言ってアメリカ人を避けている。そのアメリカ人は、彼女の夫が死ぬ直前に「この未完の曲を完成させて欲しい」と依頼されて、曲を完成させようとする元軍人の音楽家。
田坂具隆監督らしく、誠実さがにじみでる戦争反対の映画であった。
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