パエリア太郎

悪の教典のパエリア太郎のレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
4.7
最高峰の胸糞映像体験。

原作も読んだ上で(何が起こるか知った上で)映画館で観たのに、教え子を先生が皆殺しという映像は胸糞悪かった。。。
舞台が日本でこれだけやられると、滅入ってしまいますね。
一緒に観た人が「最低!!2度と観たくない!」と言ってました。

しかしその後、僕はDVDも所有して何度か観てしまってます。

崇高な考えの元とか思想がどうとかじゃなく、しょっぱい手を伸ばせば手に入る実益の為だけの殺人鬼って最悪かつ本当に怖い役を
とにかく伊藤英明さんが見事で、もともとサイコっぽい雰囲気を存分に活かした完璧なハスミンでした。
全体的にコメディトーンも抑え気味で、この絶妙なバランスが真剣に嫌な気持ちにさせてくる、調整も見事だなって思います。

本当に文句なく面白いんですが、もう少し先生に戦いを挑める、先生の裏をかく生徒がいた方が燃えたかなって思います。
わざとなんでしょうけど、美術部は美術部なりの戦い方を見せそうなバランスありませんでした?是非、生き残って欲しかったです。

日本映画だって、大きい作品でもこれくらいやれるってもっともっと見せて欲しいです。
パエリア太郎

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