うちむら

マイライフ・アズ・ア・ドッグのうちむらのレビュー・感想・評価

4.2
病気の母と兄の3人家族で、ママと犬のシッカンが大好きなイングマル少年。自分の辛い現状をもっと辛いだろう人と比べて、まだマシだと心に蓋をしつづける。まるで辛く厳しい冬を寡黙に耐えているように。その姿が丁寧に描かれている。

田舎町の出来事、風景はイングマルの心とシンクロしてるかのようだった。

そして、蓋をはずして心の叫びを解いた時、長く辛い冬が終わり春の兆し、雪どけが見えたようで、とてもあたたかいものが胸にこみ上げた。

人に傷つけられることもあるけど、助けて幸せにしてくれるのも人だなぁ。

過去鑑賞時は、ギルバートグレイプが良かったからこれを観て、今回ほど感動しなかったような記憶。自分が変わったのかな。
うちむら

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