ギルバートグレイプや、サイダーハウスルールにも見られたけれど、この監督は子どもの心情や家族の情景を切り取るのが巧みだと思う。子役の嘘くさい子どもらしさとは違う、自然で純粋な子どもらしさを描き出すことに成功していると思う。
男の子にも女の子にもなり切れず戸惑うサガの気持ちは、自分も昔味わったことのある感情だった。
ラストシーンのスウェーデンの短い夏の光景はキラキラと美しくて、この映画をきっかけに自分は北欧に憧れを抱くようになった。
でも、個人的に一番魅力的だったのはサガ役のメリンダキンナマンの中性的なルックスでした。