囚人13号

のんき大将脱線の巻の囚人13号のレビュー・感想・評価

のんき大将脱線の巻(1949年製作の映画)
4.0
何か三種類くらいあるっぽいのだが、恐らく全部観てるので完全版は白黒の一番長いやつ(87分)。

白黒なのにカラフル、自転車に飛び乗り一瞬でカメラの前を横切っていく、居合切りのように手紙を置いていくあのスピード感が堪んない。ただしフランソワは結局、君はそのままでいいんだぜという肯定的でありつつも少々優しすぎる存在に終わっている。突風のごとく現れて人生観をも変えてしまうユロ氏登場まであと三年、『ぼくの伯父さん』は更に五年後。寡作なのが寂しい。
囚人13号

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