モモモ

怪談のモモモのレビュー・感想・評価

怪談(1965年製作の映画)
3.9
日本民謡、日本伝習の映像化する上での到達点又は明確な解の様な一作。
贅沢なセット撮影が舞台の様でもあり御伽噺の様でもあり唯一無二の創作を形作っている。
「雪女」と「耳無芳一」がとにかく理不尽な怪異で困ってしまう。前者も後者も足を引っ張ってしまうのはヒューマンエラーという点が非常に教訓めいていて良いが、「誰にも話すなよ」と言われた本人にうっかり話してしまったのはロジック的にギリギリセーフな気がするし、芳一に限ってはとにかく気の毒で貰い事故としか言えない。
最後はメタ構造の「語り部ホラー」で締めるのが良い。
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