公開年を考えてもそうだろうなという感じなんだけど、今見るとかなり硬派な時代劇。小泉八雲原作。渋い……!
セットに舞台っぽさがあって、邦画の画面のうつくしさとしっとりしたよさがある。
オムニバス形式…
冒頭
墨が水の中で回る感じやタイトル表記のタイミングや劇伴など、とんでもなくかっこいい
劇中の劇伴、三味線、不協和音もおなじく
全話もう日本には作れない規模のスタジオセットでの撮影
美術と編集、…
美術がとても美しい。簡素でいて優美、静謐さに滲む情念、佇まいに纏う恐怖。こんなに静かなのにこんなに激しく感情が伝わる。とりわけ耳なし芳一の話での平家一門の無念を無言をもって表す演出にはゾッとした。最…
>>続きを読む4つの怪談のオムニバス。ほぼ全編スタジオ内のセットで撮影されている。何より、そのセットの巨大さと緻密さに驚く。寺や屋敷が丸ごと立て込まれ、田舎道とそこに接する薮が再現され、巨大なプールに舟を何隻も浮…
>>続きを読む小泉八雲の数多の怪談話からこの4作品を選びこの順番にした理由を勝手に考える🤔①「黒髪」は男の身勝手さから転落、②「雪女」は女の情念と男の弱さからの失望感、③「耳なし芳一」は、これぞ怪談という一作で魑…
>>続きを読む朽ちていく儚さ、当たり前にあったものがフッと消える切なさ、怖いというよりそういう種類の無常が台詞の少ない静かな時間に流れて行く。狂乱の中カット毎に老いていく三国連太郎と自分の愚かさで最愛の妻を失った…
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