ロッキーシリーズを締め括る最終章。
シリーズを順に観ていくと、正にロッキーバルボアという男の人生を描いていたんだなぁと改めて思わされました。
この男は、今まで文字通り波乱万丈の人生を歩んできた、と分かって観ているからこそ、中盤のロッキーが息子に説教をするシーンは何よりも説得力があり、その言葉に心を震わされました。
”人生はどんなパンチよりも重い”それに立ち向かう勇気を持てという名言は、自分が辛い時に思い出すと元気になれます。
このシーンの後、ロッキーがこの言葉を正に有言実行してみせたラストの試合は、一作目並みに感動して、本当に泣かされました。
お話も良かったけど、これまでのシリーズの人間関係も、ちゃんと描かれていたのも良かったです。
ポーリーのどうしようもないけど憎めない奴、という性格も相変わらずでした。
でも、普段は憎まれ口を叩きながらも、2人だけの時、心に抱えた悩みを打ち明けたロッキーを、気遣う優しさをみせた所は泣けました。