ウォーボーイズ2024

ゴジラ-1.0のウォーボーイズ2024のネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

監督の事で完全にナメて観に行ったらめちゃくちゃ面白くて良い意味で期待を裏切られました。

最初から今回のゴジラのスタンス(がっつり人間を狙って襲う)を見せつけられて、結構期待出来るんじゃ?と思いました。

その後のドラマパートはちょっと演技がわざとらしいのが気になりましたが、主人公に感情移入できて良かったし、その後の悲劇を経て主人公がゴジラ絶対殺すマンになったあたりはちょっと進撃の巨人っぽい感じでした。

奇しくも主人公の名前は実写版に登場したオリジナルキャラと同じシキシマだったし、シキシマを演じた俳優は、シン・ゴジラの主人公の長谷川博己で、もしかしたら何か意図してたのか?と勘ぐりたくなります。

公開前は、戦後の資源に乏しい時代にどうやってゴジラ倒すんだろうと思ってましたが、まさかシン・ゴジラみたいにあの時代で出来る限りの人類の知恵で倒す方向性をやるとは思いませんでした。

そして主人公が戦闘機で出撃する展開はベタなんですけどめちゃくちゃかっこよかったですね。
神木隆之介が去年のトップガンマーベリックとかぶって見えました。
まさか2年連続で旧時代の戦闘機が大活躍する映画が見れると思いませんでした。

本作が良かった点として、シン・ゴジラは政府が主体でゴジラを倒したけど、本作は元軍人とはいえ、あくまでも民間人だけで米軍にも頼らずゴジラを倒したところです。
他にもシン・ゴジラは人物の感情が表に現れない様な演技だったところ逆に新鮮に感じたのですが、本作はわざとらしいくらい人物の感情表現が表に出ていて、人間ドラマとしては本作の方がエモーショナルだったかなと思います。
それぞれ監督の特色が出ている事が分かります。
改めて2作を比べると非常に対象的ですね。

最近はハリウッド版ゴジラシリーズが世界的に好評な様ですが、カウンターパンチとして本作は是非海外で、特にアメリカでヒットしてくれると良いなと思います。

追記:パンフレットは出来れば買っておくべき。
最近よくある様な写真ばっか載ってるやっつけ仕事の薄っぺらい内容ではなく、設定紹介やインタビューが充実してました。