てつじ

男はつらいよ 寅次郎純情詩集のてつじのレビュー・感想・評価

3.9
シリーズ第18作。縁側で壇ふみに背を向けた渥美清の後ろ姿が、寅の悲しみでいっぱいに溢れている。哀しみに包まれた異色作なれど、愛と優しさがいつも以上に心に沁みた。シリーズの中では地味な作品だが、とらやの人々の人情を繊細に掬い上げた再評価に値する秀作です。柴又駅で語る寅とさくらの夢物語の優さ。
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