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男はつらいよ 寅次郎純情詩集のOSHOのレビュー・感想・評価

4.0
1976年制作『男はつらいよ』シリーズ全50作中18作目。
17作目の『夕焼け小焼け』も名作でしたが、
18作目の『寅次郎純情詩集』も名作でした。

ベタだけど切ない気持ちになる寅さん。

満男の産休補助教員が檀ふみさん。
寅さんは娘くらい年頃の先生に恋してしまうも、妹のさくらから、「娘くらいの娘に恋をして」と悟られたら、
檀ふみのお母さん(京マチ子)と出会い、やはり美女で、現在、独身ということもあり、寅さんは京マチ子にも恋してしまう。

寅さん、美女なら誰でもいいのか!

ただ、ここからがベタだけど、切なくなる。

寅さんは一目惚れしてしまい、毎日、京マチ子の御屋敷に通うだけなんだけど、
京マチ子は、これまで誰からも愛されない人生で、もともと病弱、ここ数年はずっと入院していて、
この退院も、死期が近いため、最後を自宅で過ごしてもらうためだった。

死期が近いことも知らずに、毎日のように家に言って笑わせて帰る寅さん。
病弱であまり動けない京マチ子にとっては、寅さんに会うのは最後の生き甲斐。

寅さんにとっては、いつもの片想いなのでしょうけど…
その関係が哀しくなってくる。

産休(命の誕生)から始まって、死で終わるという流れても完璧でした。

『男はつらいよ』シリーズ、半分くらいしか見てないけど、私のTOP3は、
1作目『男はつらいよ』
17作目『寅次郎夕焼け小焼け』
18作目『寅次郎純情詩集』
ですね。
あとリリー(浅丘ルリ子)の出演回も捨てがたい…
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