Jeffrey

太陽のJeffreyのレビュー・感想・評価

太陽(2005年製作の映画)
2.5
「太陽」

冒頭、1945年の日本。第二次世界大戦の終戦直前、宮城地下、疎開した皇后や継宮、御前会議と閣僚、東京大空襲、人間宣言、連合国占領軍総司令官マッカーサー、研究所、生物学。今、天皇の苦悩が描かれる…本作はソクーロフの権力4部作にあたる1つで、昭和天皇の苦悩を描いた作品である。正直イッセー尾形の芝居を見る以外見所無い…。監督はよくもまぁこんなデリケートな人物を映画化しようとしたなぁ。賛否両論は確実に巻き起こるし…本作は第13回サンクトペテルブルク国際映画祭 グランプリを手にしてる。

こういった昭和天皇を描く作品は菊タブーにより、日本国で撮影する事はまず不可能に近いと思うが、公開はできるんだなぁと改めて思わされた。しかし、ソクーロフ自体本当に昭和天皇のことを理解しているのかは疑問である。というのも、マッカーサーの回想録をまず読まない限り、この作品に手をつける事は無理だと思うのだが、監督多分読んでないと思う。

場面ごとにこれはありえないだろうというのがいくつかある。そもそも裕仁をヒロヒトとカタカナにするのが個人的には受け付けれない…。なんだか全体的においしいというかなんていうかなんか温度差が違うんだよな俺の求めている映画と…残念ながら。とは言え、外国の監督が天皇について映画化をしなければこういった作品は世には出ない…そこら辺は良かったと思うが、なぜか興ざめする。
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