クリスチャン・ベイル
マシュー・マコノヒー
ジェラルド・バトラー
・・・という、なかなかの俳優陣を要した
ドラゴンスレイヤーなお話。
ただ、おとぎ話ではなく、設定が現代(2020年)であることが、
これまでにない感じがしてよい。
鑑賞している現在2022年1月末なのだが、
どうしても、新型コロナウィルスにダブらせた見方に
なってしまうのは、受け取り側の世界観が
ダイレクトに反映されるからだろうと思う。
たった、1匹のドラゴンを仕留めた後に喜ぶ民衆と
仲間を失った悲しみにひしがれる人。
そして、正しいと思っていた、ロンドンへの進攻が
失敗し、ドラゴンが砦まで逆に攻め込まれ、大惨事に
見舞われる・・・など、何かエンターテイメント
以上の思いを感じてしまった。
そして、ラストシーンでは、「もう襲ってこないの?」
との問いかけに、「やられたら、また街を作り直すだけさ」と
楽観的過ぎる結末を語る主人公に、<それな>しか
いうことがない人間の弱さを感じずにはいられない。
まぁ、でも、改めて人間も地球上に生きる生物であり
そのシステム(弱肉強食)の世界にいるのだと感じずには
いられない作品であった。