Qちゃん

サラマンダーのQちゃんのレビュー・感想・評価

サラマンダー(2002年製作の映画)
3.0
邦題から恐竜もののパニック映画なのかと思っていたら、むしろ原題のReign of Fire(炎の支配)の方がしっくりくる、どちらかといえばシュミレーションSF作品だった。かつて恐竜の絶滅と氷河期をもたらした恐るべき生物サラマンダーが、長い冬眠から覚めて現代に甦り、人類を糧として世界を席巻する。その中で生き残った一握りの人類が、いかにこのReign of Fireを打ち破ろうとするかというお話。

意外と物語性重視の作りで映像に脅かしや不意打ちはないので、結構淡々と観ていられる。オープニングの、暗い基調の画面に、黒っぽい服の主人公の少年(初めは)と、ややスローモーションの羽ばたく鳩がたくさん映っているシーンは、なかなか絵的にダークに美しかった。全然関係ないが、ちょっとダミアンっぽい。OP見ている中で気付いたが、暗い基調の画面では、原色系の明るい色は、大変美しく映える。ロンドンのアンダーグラウンドのマークの赤と青や採鉱現場の人たちの来ていた蛍光黄色にハッとさせられた。
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