ジョン

緑の光線のジョンのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
4.2
"頑固じゃないわ 人生が私に譲らないの"
という台詞から分かる、主人公のイタさ。言葉や表情の端々から感じる自惚れと自己嫌悪。
でもロメールは優しい。もちろんそんな主人公を多少滑稽には描くけど、雄大な自然とともにその行く末を優しく見守っている感じがする。そしてラスト、一歩前進した主人公の目に射し込む緑の光線。文字通り一筋の光。あの美しい光景とともに物語を締めることで、とてつもない多幸感を得られた。

ロメール作品数本観て、もうロメールが好きなのは確定したしブルーレイ欲しいけど、めっちゃ高い…。一番欲しい『四季の物語』は2万円もするしな…。金がほしい…。
ジョン

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