映画を観る意義、なんてものはないかもしれないけど、広島に住む者として観ておかなければいけない気がして、二日酔いの呆けた頭で映画館へ走った！
割と小難しいというか、物理学の用語は訳わからんし、登場人物が多く、「どの人がどの立場でどういう考えやっけ？」みたいな疑問が常に纏わりつく辛さがあった。
でもIMAXによる映像・音響の迫力は格別で、トリニティ実験のシーンは怖くて仕方なかった。終戦後にオッペンハイマーがトラウマとなるあの音の威力も凄かった。
豪華役者陣によるアンサンブルも魅力で、多分演技が良いからキャラの判別難しくても退屈せず観れたんやと思う。マット・デイモンすこ。
時系列操作はノーランっぽいなと感じたけど、時系列をあっちこっち移動させる余裕があるならやっぱりもう少し広島・長崎のことに言及してほしかったなと思ってしまった。オッペンハイマーの生涯に着眼した内容やったから広島・長崎の様子が映されなかったのは仕方ないし、オッペンハイマーや原爆の描き方にもあまり文句はない。でもどこか複雑。まあそこの感情はスパイク・リーのコメントでちょっと救われた部分はあるけど。
それから、京都の名前が一瞬挙がったけど、父親の実家が京都なので、もし京都に落ちていたら自分はいなかったのかなと思ったな、、、。あまりに虚しくて途中泣いてしまったな、、、。
普通にいい映画やと思ったけど、一回観ただけじゃ色んな意味で難しいし、最高！でも最低💢でもない、微妙な感情が残った。
