デルフィーヌのことは正直理解できるような、できないような。
拗らせ知識で作った盾を構えているだけでは何も生まれないどころか置いていかれる。分かってはいるけど、本当は空っぽな自分に自信が持てない。
外向と内向。ヴァカンスという開放的ロケーションとの対比がイタさを助長していて、こうした心情に覚えのない人にとってはイラつく映画なのかもしれない。
最後の小さな奇跡による救済にはちょっと癒された。
この映画を今見るのであれば、ギヨーム・ブラックのヴァカンス映画も併せて見ると時間旅行的に面白いと個人的には思います。