忘れろ、エディ。これがトゥーンタウンだ。
究極の実写とアニメーションの融合映画。1940年代にディズニーも得意としたこの分野を正統な長編映画として完成させる。もはや狂気に近い映像体験です。
物語は、単なる浮気調査を依頼された私立探偵がいつの間にか街に蔓延る陰謀に巻き込まれるというもの。やっている事はまんま『チャイナタウン』ですが、ここにトゥーンが加わる。ロジャー・ラビットを筆頭に、一度は見たことがあるキャラクターが勢揃い。何より恐ろしいのは、ディズニーキャラクターだけではなく、製作会社の枠を超えて今では考えられないトゥーンキャラクターの共演を観れること。これだけでも映画史に名を残す作品です。
観終わる頃にはディズニーランドのトゥーンタウンに絶対行きたくなる。あれこそ夢の街だ。
主人公エディを演じるのは実写版マリオのボブ・ホスキンスで、悪役ドゥーム判事はクリストファー・ロイド。役者陣もバカに出来ないほどハイコンテンツ。
一見、子供向け映画にも思える本作ですが全くそんなことない。上記で述べた通り、本作は『チャイナタウン』なので殺しは当たり前で、尚且つ街の開発計画や近代化に向けた建設問題を平然と盛り込む。それでもおそらく子供も楽しめる作りになっているはず。どの層でも難なく観れるのは、より一層狂気の沙汰としか思えない。
ディズニーなりにフィルム・ノワールを真面目に作ったらどうなるかって?知りたいのなら『ロジャー・ラビット』を観よう。
ダンボのギャラはピーナッツ🥜
2025.2.7 初鑑賞