ボンドレイク

ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌のボンドレイクのレビュー・感想・評価

5.0
 マイ ベストムービー第12位
 ★5.0 +アルファ!

 史上最高に濃くて熱い、ガンアクションドラマ!監督、ジョン・ウー!!!

 凄まじすぎるんだぜ!!これ!!

 初見時よりもメチャクチャハマったので、いつか新しく感想を追加して再投稿しますっ!

 以下は初見時の感想。



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 いやぁ一時期、この映画のDVDの価格が高騰しすぎていて、 VHSを狙うしかないか...と諦めていたのですが、なんと お手頃価格に下がってくれたので 迷わず購入できたのですよ〜! 待ってて良かった!

 なので、香港ノワール期のジョン・ウー作品はすべてみきってしまって、私にとっても別の意味で 香港期最後のジョン・ウー作品となってしまいましたのよ!

 そんなこともあって、この作品には 無意識的にも意識的にも かなりの期待値が上がっていました。

 その期待は余裕で超えてきたぜ!笑笑

 そして、期待が裏切られた というのもあった!!良い意味で!

 今までのジョン・ウー作品と 一味違うのよねっ。
 今までは 特に 狼、ワイルド・ブリットのように 暗い話、暗い雰囲気、暗い哀愁がふんだんに盛り込まれた 香港ノワール(ジョン・ウー・ノワール笑)然とした 作品が多かった。

 しかし、やっぱり 大傑作 ワイルド・ブリットの興行的失敗のせいか エンタメに走るしかなかったのかも。
 その次作、 狼たちの絆では コメディアクションを作り、そしてその次作にと、この傑作エンタメ ハードボイルドを作られた。

 ジョン・ウー様がエンタメに走る、と聞くと 挽歌以前の、ウーらしさが排除されたコメディ映画期を思い出す。(まだ観てはいないから確かではないし、事実 成功してたみたいだけどね。)
 しかし、狼たちの絆とハードボイルドは まさにジョン・ウーだった!

 何故か。

 やっぱり、ジョン・ウー作品をジョン・ウーたらしめているのはアクションと熱い心の2セットだったのかも。哀しいドラマはただ単に付随していただけだったのかもしれない。(絆と今作のにも哀しいドラマはあるが)

 その2セットがしっかりとそこに在ったのです!!

 今作なんか、ずっと撃ちまくりです笑笑 挽歌2ではラストにとっておいた濃厚 撃ちまくりを、ハードボイルドでは 全編にたっぷりと散りばめた。挽歌2のラストのように どっと一気に押し寄せてはこないが、しっかり濃厚なので満足すぎる。
 特に病院でのワンカット銃撃シーンは 感極まりましたねぇ! まさに最後の打ち上げ花火!!

 そして、熱い心 、ドラマ。話は今までのように複雑でなくシンプルだが、潜入捜査官の葛藤・苦しみ、相棒を失った刑事の悲しみ・怒り が濃く、ストーリーとアクションに反映されている。

 新しい要素、今までとの相違点として。

 まず、主題歌なる “挽歌”がなくなってしまったことっ。挽歌〜狼(ワイルド・ブリット、ヒーローズでは挿入歌のみ)では映画のために作られた主題歌、そしてその主題歌の主旋律(メインテーマ)を使った劇伴まで用意するほどだったのに、それが一切なくなった。
 今までと違う、ということを自ら表した設定か、あるいは 元々それは 「香港のスピルバーグ」と呼ばれたツイ・ハークさんの気に入ってたアイデアだったのか笑

 次に、ストーリーに 敵アジトである病院内での 人質救出、脱出がメインとなる ハリウッド的展開が用意されていること。 今までも復讐などの王道展開が用意されているものの、ガッツリ商業的ってほどではなかった。
 プラスして、商業的という意味もあって コミカルタッチ感もある。 これに関しては今までとも一緒で、やはりコメディもイケる チョウ・ユンファ様が 成功の鍵だったんでしょうな〜(もう一度組んでくれないんかね〜)

 そして最後に、ジョン・ウー監督自らの出演時間が圧倒的に多いこと!!笑笑 セリフも多い笑笑 自ら熱い男を演じきっていました!! これには感動しましたねぇ。

 まだまだ語りたい事は尽きませんがここらにしときましょう。

 大傑作!ドチャクソおもろい!

 ランタイムの短い挽歌1と並んで、エンタメ性の高い本作も ジョン・ウー入門編となり得る 観易い映画かなも思うっっ!

 自分も、音楽仲間との間ででも メロディの度数でメッセージやり取りしてみようかな笑笑 (度数って観客に伝わってたんですかね?笑)
ボンドレイク

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