Jimmy

未知への飛行のJimmyのレビュー・感想・評価

未知への飛行(1964年製作の映画)
4.3
『博士の異常な愛情』にそっくりなシドニー・ルメット監督作品である。
製作年も同じ年。

アメリカの水爆搭載した軍用機が、機械の故障で「モスクワに水爆を落とせ」という指令を受けて、4機が水爆落としに向かってしまう。
これをアメリカ大統領(ヘンリー・フォンダ)が直接パイロットに指示しても止められないという設定が良い。

米国大統領はソ連に電話して、「モスクワに向かった軍用機を撃墜してくれ」と頼むが上手くいかない。
ソ連も疑うので、大統領は誠意を見せて「もし、モスクワに水爆が落とされたら、こちらも自らニューヨークに水爆を落とす」と発言するが……。

なかなかシビアで現実的な描き方が、スタンリー・キューブリックの風刺的な描き方とは異なっている。監督によって描き方が異なるのは当然だが…。
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