エドワード・G・ロビンソンの出世作にして、のちのギャング映画のスタイルの手本となった一本です。
当たり前のことなのですが、現代人からするとストーリーが一本道の先が読める単調な作品に見えてしまいます。それだけ後世の作品がこの作品の影響を受けたということです。
またストーリー以外にもロビンソンの冷徹で計算高いギャングスターの演技はタフな言葉遣いや通りすがりの犯罪者の典型を打ち立てました。さらに、映画の都市犯罪のリアルでグリッティな描写や、犯罪の裏社会を探求する姿勢は、当時は革新的なものであったようです。
それにしてもロビンソン、トーマス・ジャクソン共にセリフ回しが本当にクールで、終盤の電話でのやり取りなんかは今見てもカッコいいです!