アン

悪女/AKUJOのアンのレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
1.8
冒頭のアクションシーンの既視感の正体は、マイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤールが出ていた映画アサシンクリードに似ていることが原因だとわかりました。ただしアサシンクリードも今作 悪女 も公開年が近いことを考えるとただの偶然でしょう。

内容はリュック・ベッソン監督のニキータ、それにレオン、タランティーノ監督のキル・ビルからインスパイアして作られたような作品でした。
また短いシーンでしたが座敷でのスマホのハッキングと、殺陣は攻殻機動隊から来ているように思いました。

予測がつきやすい物語なのに対しスピード感が足りず、全体的にもっちゃりとした作品でした。公開当時、冒頭のアクションがすごいとの触れ込みでしたが、撮影技法だったりを売りにしている時点で人間関係の描き方がおろそかになってしまっているように感じました。感情移入がまったくできませんでした。登場人物たちの心の揺れ動き方を碌に描写していないため、突然の言動に困惑しました。

スナイプに失敗してその後に何発も撃つところは笑うところです。(この作品が恋愛映画のためシリアスな雰囲気を保てましたが......)実際一発で当てられなかった場合にムダ撃ちするのはプロとは呼べません。
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