キミシマユウキ

アタック・ザ・ブロックのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)
3.5
南ロンドンの団地にて、少年ギャングのメンバーが道行く女性から金品を奪った時、空から何かが降ってきて…

『スターウォーズ』新三部作メインキャストの
!!ジョン・ボイエガ!!
が初主演を張った出世作!
社会派作品『デトロイト』にも出てた最近引っ張りだこな彼を応援する気持ちで鑑賞。


少年ギャング団VS未知のエイリアン!?


簡単に言ってしまえばエイリアン襲撃系のパニック映画なのだが、
舞台がロンドンで団地、更に主人公がちょっとグレた少年ギャング達という設定が面白い。
銃なんてもちろん持っていないので、金属バットや手持ち花火・爆竹などで立ち向かう姿が微笑ましい。
エイリアンの造形も予算のなさを隠すためか全身黒い毛が覆ったゴリラの様、歯だけブラックライトで光っているという不思議な姿だ。
パニック映画のはずなのにどこか笑ってしまうような演出が目立つのは今作で監督デビューしたジョーコーニッシュがコメディアン出身だからだろうか。

主演のボイエガ君はかっこいい!
SWシリーズでは比較的コメディリリーフを担っている彼だが今作では15歳で少年ギャングをまとめるリーダー!
してることはワルだがスジが通っている!日本刀を振り回したりアニメ『ナルト』の話が出てきたりと日本サブカルへの理解も深いのかな?w
あとは汚いロンドンが舞台なら出ないわけにはいかないとばかりにニックフロストがゲスト的な出演をしていて良かった。

チープながらも工夫が見れる良作。
さりげなくタランティーノが2011年ベスト映画のひとつに挙げているのもなんとなぁ~くわかるぞ!
ただ普段は”タランティーノ絶賛”のロゴは大体騙されるので気をつけろ!

SFパニック好き、ロンドンが舞台の映画好き、そしてジョンボイエガの出世作をチェックしたい方にはオススメの作品。