幸

魔法にかけられての幸のネタバレレビュー・内容・結末

魔法にかけられて(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

私がコロナ(自称)でくたばっていたとき、夫が楽しくこれを観ていたということで、過去に映画館で観たっきりになっていた本作を再鑑賞。

やはり、面白い。
おとぎ話の国で暮らすジゼルが、王子との婚約直前に現代のニューヨークに飛ばされてしまう。何でも歌で解決できたジゼルが、ニューヨークでは王冠は取られるわ折角結婚したのに離婚しようとする夫婦がいるやらでとんでもない場所に来てしまった…となる。
おとぎ話が嫌いな超現実主義者(弁護士という職業もそれらしい)なロバートと出会い、段々魅かれあっていくのが何とも心地よく、王子やロバートの婚約者には申し訳ないが、2人の幸せを願ってしまう。
ちなみにジゼルが掃除をするシーン、凄く好きなのだが、ゴキブリは勘弁して、無理……。

本作はハッピーエンドだし、面白いしで観て良かったのだけれど、ロバートの婚約者の立場になってみると、えっ??という感じになる。だって、婚約直前にして可愛らしい女性がロバートの部屋に泊まっていて何やら仲も良さそうで、もうそこからして意味が分からないし、舞踏会でどういう気持ちでロバートに「(ジゼルと)キスして」って言ったのだろう。悲し過ぎる。まあ、確かに自分より好きな人がいる男性に、我慢させてこの先自分と付き合わせても…とは思うけれど、かなり複雑な気持ちだろうな。
せめて今後、王子と思いっきり贅沢な暮らしを楽しんでほしい。

ジゼルたちだけではなく、女王の家来のナサニエルの恋模様も同時に進行していた。女王に想いを寄せるナサニエルが、ニューヨークの波に揉まれ、自分が利用されていたことに気づく訳で、辛い恋にやっと決着をつけることができて良かったと思う。
願わくば、ジゼルがニューヨークで暮らす内、擦れたりせずに、純粋な気持ちを持ち続けてくれたら良いな。
幸