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上海帰りのリルのseapony3000のレビュー・感想・評価

上海帰りのリル(1952年製作の映画)
5.0
島先生…やったね!ってスタンディングしたい島流ハ〜リウ〜ッド。森繁の振りすぎるタクトのモノローグ→回想からはじまるノワール。手繋いだり腕組んだり上海での楽しい3人一心同体な蜜月、内地戻ってリルことカガキョンを探し求めて求めて高台に思い出のクラブを作ろう、そしたらリルが帰ってくるとギャツビー要素も含みつつ奔走する水島。上海時代から水島を思う浜田百合子の鬱陶しいどころじゃないストーキングぶりが、クライマックスでこちらのハートをグッと掴む。浜田百合子の構える拳銃、腕の長さ。嵐来て高波激しい模型でできた浜からの強風で明日オープンのクラブの扉がバタンバタンと閉まらない、仮面のライトだけがイキイキ光るフロア。部下もいい加減、荷物は届かない、ヤクザには乗っ取られるわすべてが空回る水島が新設クラブから瀕死で行き着いたのは廃墟。いままでいつでも何番手監督の島センセイ、ずっと応援してきたけど、去年の「我、恋愛す」からもう俄然島センセイって感じです。
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