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極悪拳法のmitakosamaのレビュー・感想・評価

極悪拳法(1974年製作の映画)
3.5
東映YouTubeより。馬鹿馬鹿しくて最高!

日露戦争後の軍国主義真っ只中の大日本帝国。空手と拳法の達人である生臭坊主・鉄拳(渡瀬恒彦)は金の為なら殺しも厭わぬ無頼感。
憲兵をブチのめしたことから、軍部の特殊暗殺部隊・蟷螂会に所属してスパイや売国奴の抹殺の任務を受ける。

この蟷螂会が凄い。格闘家を集めた集団だが、注目はキックの鬼・沢村忠と幻の右・ガッツ石松だ。
この時代にありえないキックボクサーだぜ。ガッツのボクシングもこの時代ではあり得ない近代的なスタイルだ。

沢村忠は主人公と仲良くなり“きょうらい”となり、ガッツは童貞キャラで、しかも途中で死ぬ。

主人公・鉄拳は金で動く男だが、この時代の正義である軍国主義が胡散臭いので、むしろ誠実に見える。
そして鉄拳の真意は、愛する遊女の見受けのためだとわかる。

守銭奴キャラが少しずつ軟化すると、蟷螂会に裏切り者が。
鉄拳の怒りの鉄拳が爆発するぜぇ。

ガッツから譲り受けた槍になる大粒の数珠も良い武器だ。欲しいぞ!
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