このレビューはネタバレを含みます
ホモは尊い、世界を救う
同じ羊追いの仕事を「ブロークバックマウンテン」2人っきりでやることになった主人公達。
生まれた友情はとあるきっかけを元に性へと発展し、愛情へと変化していく。
しかし短い仕事の時間もいつしか終わり、2人は互いの日常に戻ることになり……。
定期的に繰り返していた「密会」は次第にばれ、過去に男同士の恋愛へトラウマを抱えていたイニスはそれを怖がるように、必死にそれを隠そうとする。
主人公達の互いへの想いは止まるところを知らず、年に数回の密会も、20年という月日を経た。
死後、ジャックの「一緒に牧場を経営しよう」という言葉は本気だったんだということがわかり、イニスはジャックの死と共に彼への深い愛を再度実感することになったのだ。
BLが許されない時代背景と、互いの家庭を持っているという状況が悲しいすれ違いを生んでしまったのかな、という感じ。恋慕はつもるばかりで、別れることなんて到底できない。ジャックの気持ちをイニスが本当に理解できたのは、彼が死んでから。
ブロークバックマウンテンという過去の情景と共に、2人は記憶の中で永遠に一緒となったのでした。