このレビューはネタバレを含みます
2019年登録1本目。
カウボーイ姿のアン・ハサウェイやばし。
ブロークバック・マウンテンでの期間限定の羊の管理の仕事でジャックとイニスは出会う。
壮大で青々した空と山の緑、羊の群れのコントラストが美しいが、物語中盤からはストーリーも相まって物悲しいようにも映る。
唐突にテントでおっ始まるが、もう少しここに経緯が欲しかった気もする。
一時解散してからの4年後、再会した二人の衝動的で激しいキスシーンは誰しも脳裏に焼き付くだろう。
ただ、それを見てしまったジャックの妻の表情が辛すぎる。リリーのすべて、ボヘミアン・ラプソディー等もそうだが、後天的なLGBTというのか?後に発覚するそれは同時に大きな不幸を生む。最初からそうして生きていられたら、本人達もその周りもいかに幸せか。
イニスはジャックの死後、実家を訪れ、山で殴りあった時の血まみれのシャツを発見し、譲り受け、ブロークバック・マウンテンの葉書と共にクローゼットの扉に飾る。
父のことや勿論世間体のこともあり、ジャックのように正直には生きられなかった彼は、ジャックの死後ようやっと、20年間もの年月を共にした仲間であり、恋人である大切な存在に気付いたのだ。