揺籠ふぃるす

サスペリア・テルザ 最後の魔女の揺籠ふぃるすのレビュー・感想・評価

3.7
日欧米 Movie Sabbath
15作品目

魔女3部作3作目
オカルト・ゴシック・最終章。ローマ全域が地獄と化す…いや化したんだけど、やっぱり、このシリーズは圧倒的な作り込みによる箱庭感が魅力だから、それをローマ全域にってのは無理だったみたい。

冒頭の墓地だったり美術館の中で、美しい絵画に囲まれ、どっから出したっていう苦悩の梨で口腔破壊ならびに小腸で縊り殺すとか、美醜の振り幅の大きいの良かったし。べつに期待してないグロゴア描写に負けないくらいの美的描写欲しかった。

ま、ローマの街並みは美しいのかもしれないんだけど、自動車とか邪魔だったし。街頭ごとに吊るし首とかあればまた違ったろうけど。

3美神、ギリシャ神話で、アグライアー、エウプロシュネー、タレイア。ローマ神話で、ユーノー、ミネルウァ、ウェヌス。西洋絵画で美しいヌードで描かれているので、この映画でヌードが多いのもそれを踏襲しているためか。

折角のお屋敷が廃墟なのも、唐突な刑事さんとか、サバトでのバトル…。
総じて物足りませんでした。

エンドクレジットは、ゴブリンのキーボード奏者、クラウディオ・シモネッティの結成したメタル・バンドDaemonia
「Mater Lacrimarum」
ヴォーカルとしてCradle Of FilthのDani Filthを招いている。
私は名前を彼らから拝借したし、妙なつながりは嬉しい。
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