ユウト

隣の女のユウトのレビュー・感想・評価

隣の女(1981年製作の映画)
5.0
フランソワ・トリュフォー監督1981年作。
この作品のあと遺作『日曜日は待ち遠しい』を撮り、52歳で死去。

トリュフォーが亡くなった52歳を僕は越え、
「隣の女」をリアルタイムで観た高校生の時
(新宿シネマスクエア東急で鑑賞)の感情も
思い出したりする。
あの時の気持と今の気持と、行ったり来たりもできる。

トリュフォーは堂々としていて中身はとても繊細。
作品も。
しなやか、そうでいて、いきなり折れてしまう様な脆さもある。
「隣の女」は愛するふたりが愛すれば愛するほど幸せで甘く、それなのに苦しい。
がんじからめにしていく、なっていく。

ジェラール・ドパルデューとファニー・アルダン。
2人ともデカく堂々としているのにドパルデューは時々幼い少年みたいな顔をするしファニー・アルダンはゆっくり壊れていく。
こうなるしかない宿命を止めない2人。

いつ観ても、やはり苦しい気持ちになる。
あの2人の感情が自分に染みるような感じがする。
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    (Yahoo!映画が令和5年7月終了に伴い移行しました。) ミニシアター系や邦画をこのんでいます。 アクション物よりミステリー。謎をときあかしていく作品には弱いです。 2024年鑑賞本数:210…

    (Yahoo!映画が令和5年7月終了に伴い移行しました。) ミニシアター系や邦画をこのんでいます。 アクション物よりミステリー。謎をときあかしていく作品には弱いです。 2024年鑑賞本数:210作 (24年公開作111作《洋画:66本・邦画:45本》旧作99作) 2024年邦画ベスト 「シサㇺ」「ぼくのお日さま」「ぼくが生きてる、ふたつの世界」「ふれる。」「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」「侍タイムスリッパー」「お母さんが一緒」「ゴールド・ボーイ」「ミッシング」「からかい上手の高木さん」 2024年洋画ベスト 「ロボット・ドリームズ」「ブルー きみは大丈夫」 2024年特別賞 中島みゆきコンサート「歌会Vol.1」劇場版 我ながら驚きの選出である。 洋画はどの作品も達者なので辛口で、邦画は甘口選出である。 映画は最高の娯楽。 幸せにしてくれる作品に感謝であります。 (Yahoo!映画が令和5年7月終了に伴い移行しました。) ヒイキにした監督たち(鑑賞順): 大林宣彦、ダリオ・アルジェント、東陽一、ロバート・レッドフォード、ウディ・アレン、デ・パルマ、ヒッチコック、リドリー・スコット、デイヴィッド・クローネンバーグ、市川準、山田洋次、金子修介、トリュフォー、ウェス・クレイヴン、今村昌平、大島渚、ジェーン・カンピオン、クシシュトフ・キェシロフスキ、セドリック・クラピッシュ、フランソワ・オゾン、M・ナイト・シャマラン、マイケル・ウィンターボトム、トラン・アン・ユン、城定秀夫 プロフィール画像はアメリのカフェです。