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壁あつき部屋のjusticeviceのレビュー・感想・評価

壁あつき部屋(1956年製作の映画)
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アメリカクラリオン盤BOX "MASAKI KOBAYASHI AGAINST THE SYSTEM より。脚本は安部公房。完成後も松竹がGHQの検閲を察知して監督に一部カットを要請、監督が拒否って数ヶ月後に公開されるも未だ国内ではソフト化されていない。
図らずも今朝見た恐怖の足跡と同じ様なフラッシュバックの演出方法。しかし元ネタがB・C級戦犯の手記という事で一層のかつ一定の厚みと強度がある。ラストは象徴的。A級とB・C級の解放運動も異なる事から捻れ具合は21世紀まで存在する。誤解を恐れずにいうなら戦争犯罪なんてものは存在しない。戦争そのものが犯罪という事だ。
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