このレビューはネタバレを含みます
夫婦で『夢を売る』という名目で
結婚詐欺を働く、そのお金で開店資金を
貯めていく。
妻、里子の考えや気持ちは多くは語られないけど松たか子の演技が色んな事を推測させる。目の演技が印象的。
阿部サダヲも同じく。
直接的に詐欺を働く役目は貫也で
良心の呵責に苦しんでいる様子や
里子に対する怒りや恐れも伝わってくる。
もしかしたら子どもが欲しくても授かれなかったのかな？と思うシーンもあって
自宅で1人で過ごす里子のシーンは
切なくなった。
夫に結婚詐欺をしろと提案した時点で
どこか壊れている夫婦。
あれだけ浮気を許せなかった里子なら
貫也が複数の女性達と関係を持つのは
気が狂いそうだったと思うし、
本当は自分を愛しているから、
大切だからと言う理由で
やめて欲しかったんじゃないかな。
貫也のやめたい理由が
ターゲットの女性の事情である事も許せなくて憎しみにも苦しみにも変わっている気がする、それがラストの表情にも現れたのかも。
冴えない男なのに
優しくて話をちゃんと聞いてくれる
阿部サダヲが時々めちゃカッコよく見えた 笑
2021.150
