eikotomizawa

夢売るふたりのeikotomizawaのレビュー・感想・評価

夢売るふたり(2012年製作の映画)
4.0
学生時代に浮気されたとき、里子と全くおんなじ気持ちになり、相手に執着するというよりかは、向こうの気持ちも自分の感情もお互いの関係性も全てが茶番に見えて丸ごとどうでも良くなり、似たような振る舞いをしていたし相手にも課していたことを思い出して懐かしくなった。

里子と貫也も砂上の楼閣のような夢を敷いて自ら戯れて結果的に生きていく解像度が上がり関係性を克服していたし、夢を売られた女たちもその不自然な夢のなかでお金で買えない変化が生まれたことが救いだった。(変化が起こるかは個人差であることもリアルだ、受け身じゃ得られない)

出来事や状況をインスタントに認識しない美しさってあるよ。
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