eikotomizawaさんの映画レビュー・感想・評価

eikotomizawa

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グリース(1978年製作の映画)

3.4

daddy's girlなオリビア・ニュートン=ジョンのフィジカル前夜だと思うと、贅沢に楽しむことができ、なんともはなやか。
この作品ももう50年近く経っているんだと思うと、時代がまろやかに前進してい
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マッチング(2024年製作の映画)

3.3

哀愁しんでれらといい土屋太鳳にはどんどん見る目のない、けれど強かでたくましい女を何度でも観せてほしいなって思う。この手の役では右に出る者が思いつかないや。

(2023年製作の映画)

3.7

二時間尺で楽しむ、世界まる見え!テレビ特捜部の20秒コント。世界の車窓からの特別編集版を楽しむ贅沢さに近い感慨。令和の羽柴は長生きしてね。

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.4

ご都合主義でも構わないから、あの子だけでも救えたらエンドロールまで笑って受け止められました…

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

見たいものしか見えない
見えないものは見ない
そういう映画だったかもしれない

隅田川を隔てた向こう側
川を境にして、内と外、此岸と彼岸を鮮明に区切っているように見えた

墨田区も江東区も台東区も葛飾
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.0

サマーホリデーとコカインと生命の讃歌を90分に凝縮。森で孤立した状態のアッパーなパニック展開は牧歌的な情緒も漂う絶妙なバランス感覚!コカインに酔いしれる熊たちの様子はさしずめ生きもの地球紀行でした。毒>>続きを読む

逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.9

光石研さん、あまりにも国民のパパだ。安心する。足りなさを愛したいなと祈りたくなる映画。

おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

2.7

役者の配置で最序盤で犯人が見えてしまうの、この手の内容の映画では致命的に評価に影響するし、役者本人にそのつもりがなくても構造が接待映画すぎるとエンタメとして見るにも興醒めしてしまうのが興行映画の手強い>>続きを読む

田園交響楽(1946年製作の映画)

3.6

「もし盲目(めしい)なりせば、罪なかりしならん」
(ヨハネによる福音書9:41
“見えなかったのであれば、罪はなかったであろう”)

ラブストーリーズ エリナーの愛情(2014年製作の映画)

3.8

原題は「エレノア・リグビーの失踪」。興行向けの邦題だろうけど、まとめて観ると邦題のミスリード感がより強まる。喪失を伴いながら愛を見つめ直すあたりは「マリッジストーリー」に近い。エレノア・リグビー、劇中>>続きを読む

ラブストーリーズ コナーの涙(2013年製作の映画)

3.3

最初にSide Herから見始めて、途中でもしかして?と慌てて中断してSide Himから。順番がわかりづらいから番号を振ってもらってもよかったかもと思いつつ、時系列に沿って編集されたThem版も国内>>続きを読む

みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.7

無謀でさんざめく愛のピークで、共に堕ちていく相手と心中を計れることって、もしかしたら当事者にとって一番幸せな最期かもしれない。アホらしいほどの愛に殉じるってある意味、勝ち抜けた結末。

髭剃りしている
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.1

全体の画の安さはやっぱりこの製作委員会系邦画独特なライティングのせいだと思う。民放ドラマに血糊増やしました、すぎる。数年後にネタだけ拝借されて国外でアップデートされたリメイク制作されそう。

つまり決
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ドーナツもり(2022年製作の映画)

3.6

神楽坂の脇道かな?と思って調べていたら実際に「ドーナツもり」ってドーナツ店があるんだ、実店舗ベースの物語もいいな〜。

レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

2.6

作家性強い演出の数々を、ミレニアム期のアナザヘヴン的な懐かしさとして、なんなら好意的に見ていたけど、最後の振り切りかたで「逃げたな〜」って笑ってしまった。ラストの5秒で星がひとつ減った。

夢売るふたり(2012年製作の映画)

4.0

学生時代に浮気されたとき、里子と全くおんなじ気持ちになり、相手に執着するというよりかは、向こうの気持ちも自分の感情もお互いの関係性も全てが茶番に見えて丸ごとどうでも良くなり、似たような振る舞いをしてい>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.2

グリンデルバルド、ジョニデの闊達さが滲み出ていて話が進むほど「なんか合わんな〜」と思っていたので(ニヒルではあるが)、今回のマッツミケルセンのほうがずっと馴染んでいるように見えて好きだったな。

ザ・コール(2020年製作の映画)

4.3

ペーパーハウス然り、悪い顔が映える女、チョン・ジョンソ。

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

ネトフリジャパンってちょっと異常なくらい下ネタと下世話さ、トキシックマスキュリニティ的なノリ好きだよね。最近は分化した気もするけど、特定のプロデューサーの執着に近いこだわりなのか?とはいえそのなかでシ>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.0

火サスだと思って観るなら絶妙なサイジング。

ただ、映画としては、やはりオーディションの真偽と、狂言回しの彼がこのオーディションに参加できた経緯の筋が通らないと三重構造目、ひいては四重目が大きく破綻し
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

5.0

恣意的な神様のいたずらや御膳立てがひとつもなくて、自ら選べる選択の総てをお互い選んだから、どんな行く末も奇跡で。

あらかじめ決められた恋人たちではない、
不可侵の長い美しい物語を持てた二人。
そんな
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.0

友人のおすすめを聞いて一年経って鑑賞。14歳の自分を思い出しながら鑑賞していると、あの時期は苦しかったから、ちょっと辛くなるけど。
あれから一周以上した今では、おおかたのことはやっぱりもう過去になって
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.7

FRIENDSのプロパガンダ映画…というのは半分冗談で、パニックスリラーは真相の詳細より、渦中のドラマを楽しむものだと思うんだけど、たぶんこの手の内容が日本であんまりウケないというか評価の伸びが悪いの>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.7

嫌いなネットミームのひとつに「ただしイケメンに限る」って言葉があるんですけど、このもやもやはずっと言語化してこなかったものの、昨夜「MEN 同じ顔の男たち」を見てす〜っと腹落ちした。そうそう、少なくと>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

名探偵ポアロの人狼ゲーム編。
映画親方と書いてケネス・ブラナーと読む。

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.7

イーサンホークのこういう役どころやるところが結構好きなんだよね・・・。パージとか。

意外と知られてない?ようだけど原作はスティーヴン・キングの息子ジョー・ヒル。ああここはオマージュだな〜とわかると楽
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ビエラン・トミッチ:パリのスパイダーマン(2023年製作の映画)

3.7

ピカソ、ジョルジュ・ブラック、マティス、モネ…芸術の巨匠たちの美術品を根こそぎいただく、クライム・ドキュメントの中ではかなり視覚的に美しい一本。美術館泥棒をしたい貴方に華麗でムダのないテクニックをレク>>続きを読む